岩手県防災士会

能登半島珠洲市で災害ボランティア活動を実施

その他の活動2024年09月30日

当会の会員が、珠洲市で災害ボランティア活動をしました。9月29日に岩手を立ち、30日に活動、10月1日に岩手に戻りました。
驚いたことが沢山ありましたが、その中から3点お伝えします。
1 ボランティアセンターから資材・廃棄物運搬用として軽トラック2台が提供されました。その軽トラックの荷台、運転席、助手席の足回りは泥だらけ、運転席等にも泥がつ
いていました。被災が甚大であることが、作業現場に行く前から想像できました。
2 復旧が遅れているとは聞いてましたが、活動したお宅は、正月の地震発生直後の手つかずの状態でした。大規模半壊に指定されており、建物の左側は傾いていました。土壁
が崩れ、箪笥は倒れ、引き出しが飛び出して散乱、テレビ等の電気製品も散乱し、ほとんどの物が壊れていました。
3 金沢駅と珠洲市の往復は、災害ボランティアバスで移動しましたが、車窓からみる被災状況は惨憺たるものでした。土砂崩れはもちろん、冠水した田んぼに、流木が積み重
なっているところがいくつもありました。

会員が属したチームは8人。会員は初めて能登半島を訪れましたが、ほか7名は、何度も当地を訪れ活動をしていました。依頼のあった作業は、建物内を清掃し、壊れた物を処
分し、使える物を所定の位置に設置する、というものでした。現地での作業時間は実質4時間しか確保できないことから、依頼作業のうち一部の作業には着手できませんでし
た。やはり、金沢市から珠洲市まで片道3時間もかかることがネックです。

9月下旬には、輪島市を中心とした地域に大雨被害が発生しましたが、以前にもまして、災害ボランティアへのニーズが急増しているようです。今後も、被災地に寄り添いたい
と思います。